遺品整理屋が実際に見た世界は一般人には耐えられない
一人暮らしの増加、少子高齢化、老人の孤立化、など現代は最後の日を迎えてから誰にも見つからずに亡くなる方も増加しています。
賃貸マンションや大家さんは遺族と警察を呼んで次の借主に渡すことになりますが、普通のルームクリーニングでは片付けられないほどに散らかったままの状態も多く、そんなときに利用されるのが遺品整理屋と言われる職業の人たちです。
遺品整理屋の人たちは、部屋で孤独死した人の所有物を遺族に渡したり、部屋の掃除をするわけですが、とても写真には出せないほど汚れた状態なことも多いのです。
人間は死後1週間もすれば腐敗が進みます。虫がどこからともなく無限に湧いて栄養を食い尽くします。こうなると顔も体も穴だらけになり、身元確認が困難になるほどの状態で見つかるようです。
そもそも1週間して発見されたということは、誰かが気付いたおかげで発見されるのですが、発見できた原因となるのは『ニオイ』からです。
締め切った部屋の中であろうと外に漏れるほど人間が亡くなった後のニオイは強烈なものです。
戦後や震災の後はまだ外であれば風が吹くのでニオイも薄まるのですが、密室に籠ったニオイというのは例えようのないほどの強烈なものだというのが想像できます。
人体と言うのは水分が70%あり、生きているときは筋肉で抑えられることで外に漏れることはありませんが、活動停止すると垂れ流し状態になります。
ただでさえ生活の中で体内から出てくる液体というのは例外なく全て鼻を突くようなニオイがしますよね。
血液も尿も体液も混ざった上に虫が湧く状態というのは想像を絶するものです。
それでもこんな過酷な環境の中で遺品整理屋の人たちは完全防備をして新築同様までに部屋をキレイにして大家さんに渡すわけですから、本当に感心すべき仕事だと思います。