1泊100万円の京都の寺が話題沸騰中
素泊まりで1泊100万円のお寺が京都にあると話題になっている。
ボッタクリだとか、坊主丸儲けとか言われているが、どのようなお寺なのだろうか?
そこは世界遺産の仁和寺なのだが、建築は888年という超老舗であり、このたび古い家屋を1億円以上かけて全面改修し、ビジネスに走った模様。
通常、こういったお寺の収入源は、お布施やお賽銭になる。
葬式や結婚式などの場所を提供することもあるが、こんなのはごくわずか。
維持費やメンテナンス費用で膨大にかかるので、いくら税金がかからない宗教法人だからと言っても中にはアルバイトを余儀なくされる住職もいるとか。
お坊さんが1回お経をあげるだけでも平気で50万円とか取ったり、戒名をつけるだけで30万円などというのは昔からよく言われているが、これも相場があいまいなせいで一般人にしてみれば仕方なく払っていたりする。
そこから考えると1泊100万円も驚かなくなってしまうので不思議だ。
何と言っても素泊まりなので、特に何かやることもなければ美味しい食べ物が出てくるでもない。一応は2食付きみたいだけど期待できない。
単純にブランド価値だけの値段なんだなと。
しかも、ここに食事の手配や出迎えをお願いするとなると、業者を個別に呼ぶ必要があるので100万円で済まない。
メインターゲットは外国人の富裕層みたいだから、あまり日本の一般人には関係ない話なのだが、要は観光の価値が薄れてしまったことから始まって少子化も重なり、参拝客や観光客が目減りしてくると、観光地は死活問題なので意地でも何かでお金を取ろうとしてくるものなのだ。
このお寺に1回泊まるのと、アパホテルに50回泊まれるのを比べると、どうしてもアパホテルのほうが快適に感じてしまうのは仕方ない。
仏教というのは本当にお金がかかる文化であり、これが日本に昔から浸透している理由がよく分からないものだ。